2012年2月11日土曜日

Viajante (ロンドンレストラン)

本日は建国記念日。そして個人的な記念日でもあります。・・・ということで特別なランチを。やって来たのは去年ロンドンで行ったレストラン評価で1位(あくまで個人的評価です)に輝いたViajante。
すっきりした内装。テーブルクロスを敷かないところが、気取らないポイント。テーブルのお花もとても素朴です。

前回も頂いたアミューズブッシュです。今回タイエクスプロージョンの一方の側面は鶏皮だったということが判明。


amaranth with sorrel
thai explosion II












軽く酢で〆られた鯛。ソースは魚介のもの。日本的な味です。
cured sea bass with oka and mussel juice
定番の新じゃがとイーストのペースト。前回は網脂でくるまれていましたが、今回はイベリコハムが乗っていました。イベリコハムの方が香りが立ってより美味しさが増す気がしました!
potato with yeast and black olive
ポテトのパンとベーコンとくるみのパン。こちらも定番の品。今回気がついたことですが、こちらではパンはお料理のお供としてとらえているのではなく、”一品”として出されているようです。どちらもこのままでとても美味しいパンです。

bread with butter
bread and butter












スペインから届いた甘エビと魚介のコンソメ、凍らせたマヨネーズ添え。甘くて美味しい一品でしたが、少し変わった冷凍マヨネーズの量はもう少し少なくても良かったかも知れません。
sweet red prawns with frozen mayo and clarified bisque
本日一番のお気に入り。ニジマスの炭火焼。じゃがいもで作った麺といくらが添えられています。酸味の効いたじゃがいもとレア状態のニジマスが本当に素晴らしい相性でした。鼻の奥に感じる炭の香りもたまりません。ワインとのマリアージュコースを頼んだ場合、何とここで日本酒が出されるようです。その感覚もすばらしい~!
rainbow trout with vegetable noodles
セルリアークと自家製リコッタ。レモンとタイムの風味。このベジタリアンの1品も美味しかったです。
roasted celeriac with homemade ricotta and lemon thyme
カレイと鴨の心臓と舌、ミルクの湯葉添え、ビーツのソース。こちらは創造的ではありましたが、???の一品。ビーツのソースは甘く、お魚と合っているとは思えず・・・。鴨の心臓と舌もなぜこの一品に?という印象でした。イギリス人はこういうテーストはお好きかも知れませんが・・・。
turbot with duck heart, beetroot and toasted milk
イベリコ豚と西洋ごぼう、ラクトース添え。
iberico pork secretos with salsify and lactose
お気に入りの定番お口直し。色々きゅうりと低脂肪ミルクのシャーベット。ピクルス、スモーク、ゼリー、生の4種のきゅうりにミントのオイルがかかっています。お口の中もさっぱりです。
pickled and raw cucumber with reduced milk sorbet
エルサレムアーティチョーク(キクイモ)のアイスクリーム。ノコギリソウが添えられています。さっぱりしていて美味しいデザートでした。
jerusalem artichokes, chocolate soil and yarrow
最後はイギリスのグルメリポーターから酷評されていたイベリコハム風味のマカロンとセップ茸風味のチョコレート。これまでの流れの余韻を残しながら最後をまとめてくれるので私は悪くないと思いましたが・・・。


petit fours

今回も色々な驚きがあった楽しいお食事でした。記念日ということを予約時に伝えたところ、レストランからカバのサービスがありました!ご馳走様でした!

2012年2月10日金曜日

Sketch: Lecture room & Library (ロンドンレストラン)

本日はピエール・ガニエールがロンドンに持つレストラン、Sketchのレクチャールームで平日限定のランチを頂いてきました。

あまりに自然でこれまで気がつかなかったのですが、この椅子は壁と一体型!
以前お邪魔したのはパーラー。レクチャールームはカジュアルさや遊び心を残した重厚感のあるインテリア。暖か味のあるゴールドと赤を基調としています。
テーブルの上は白いので、全くうるさく感じません。
楽しいアミューズブッシュの数々が運ばれてきました。最初の一品は人参、スィートコーン、きゅうりなど小さくほとんど同じ大きさに刻んだ お野菜をごまとこぶみかんの香りで和えたもの。家庭でも簡単に作れそうな一品ですが、こんなに少量でうやうやしく出されるといかにも高級な感じがしてくるから不思議です。
次も親指の大きさほどの小さな小さなおつまみ。カレー風味のムース、わさびとアーモンドのクッキー、白ワインのマシュマロに白身のお刺身のシソ(さすがは”ポッシュ”な食材!)包み。
クミン風味のクラッカーとホモス風のディップ。

パンはお抹茶茶碗のようなボウルサーブしてくれます。バターは普通のものと海藻バターの2種類。こちらのパンは残念ながら私の好みではありませんでした。海藻バターはとても香りが良かったです。













続いて4種類の前菜。お気に入り順にご紹介すると、緑レンズ豆のスープ。ほたてのムース、お豆腐とピスタチオが入っています。グリーンカレー風でした。食感が工夫されていてとても美味しかったです。

牛フィレ肉のタルタル。黒オリーブのゼリーとパウダーが使われています。小さなクルトンがとても良いアクセントになっていました。

グレープフルーツのシャーベット(果肉入り)と白い冬のベルーテ。シンプルで美味しい一品。

フォアグラのムース。下にはイタリアの薄いパン、パーネカラザウが、上にはチョコレートとチェリーが乗っています。


メインコースはお魚料理、肉料理、野菜料理から一品選ぶことが出来ます。
本日のお魚料理は鯛。お魚自体の味や鮮度は全く評価出来なかったのですが、添えられていたイカの焼き加減と塩加減が絶妙で、添えられていたイラクサのソース、アーティチョークとこのお魚を一緒に頂くととても美味しい一品になってしまうから驚きです。お魚の具合があまり良くなかったためにこういう判断にしたのかも知れません。こういったランチの組み立てはさすがです。
お肉料理はブラッドオレンジで照りを付けたイベリコ豚のコンフィ。ラディッキオのピュレ、ビーツ、玉ねぎ添え。ワインと共に頂かないと豚の臭みを感じてしまう少し残念な仕上がりでしたが、酢漬けの玉ねぎが大変良いアクセントとなっていました。

デザートは2品出てきます!
まずはレモンのムース。カルダモンの香りがすばらしく、お口の中をさっぱりさせてくれる一品。

ダークチョコレート。
このランチには食後のお飲み物とプチフールも含まれています。

コメントは多少辛口になってしまいましたが、細かい作業を要するアミューズブッシュの数々+手が込んだ前菜4種類+メイン+デザート2種+プチフール+食後のお飲み物で35ポンド(約4,500円。円高ありがとうございます!)のランチは大変コストパフォーマンスが良いと思いました。極上のサービスで日常を忘れ、しばし素敵な気分にさせて頂けるのも魅力です。
本日テーブルまで案内して下さった方は日本大好き、おしゃべり大好きの方でした。日本でも春節を祝うものと勘違いしているらしく"Happy New Year"と言われてしまいましたが・・・。

2012年2月9日木曜日

Saigon Saigon (ロンドンレストラン)

再びSaigon Saigonへ。平日の夜、しかも中心部から少し離れているという立地条件にも関わらず多くの人で賑わっていました。夜も2回転はしているのではないかというほどの盛況振りです。さすがは実力店。
ゴイクン

海老のすり身のサトウキビ巻き
鴨のサラダ



シーフードの鉄板焼き

フォーボー


使っている食材が新鮮で味も大満足です。何一つ外れがありません。ただ一つ本日の私の反省点は給仕をお願いする順番。お店の方とこれは前菜、これはメインというようによく協議しておかないと、出来た順に出てくる(しかも全てがすぐに出てくるのです!)ので、温かいものから慌てて食べなくてはならないという結果になってしまいます・・・。
今日は大変良く気がつくウェイターの男性がいらっしゃって感動しました。