本日はピエール・ガニエールがロンドンに持つレストラン、
Sketchのレクチャールームで平日限定のランチを頂いてきました。
あまりに自然でこれまで気がつかなかったのですが、この椅子は壁と一体型!
以前お邪魔したのは
パーラー。レクチャールームはカジュアルさや遊び心を残した重厚感のあるインテリア。暖か味のあるゴールドと赤を基調としています。
テーブルの上は白いので、全くうるさく感じません。
楽しいアミューズブッシュの数々が運ばれてきました。最初の一品は人参、スィートコーン、きゅうりなど小さくほとんど同じ大きさに刻んだ お野菜をごまとこぶみかんの香りで和えたもの。家庭でも簡単に作れそうな一品ですが、こんなに少量でうやうやしく出されるといかにも高級な感じがしてくるから不思議です。
次も親指の大きさほどの小さな小さなおつまみ。カレー風味のムース、わさびとアーモンドのクッキー、白ワインのマシュマロに白身のお刺身のシソ(さすがは”ポッシュ”な食材!)包み。
クミン風味のクラッカーとホモス風のディップ。
パンはお抹茶茶碗のようなボウルサーブしてくれます。バターは普通のものと海藻バターの2種類。こちらのパンは残念ながら私の好みではありませんでした。海藻バターはとても香りが良かったです。
続いて4種類の前菜。お気に入り順にご紹介すると、緑レンズ豆のスープ。ほたてのムース、お豆腐とピスタチオが入っています。グリーンカレー風でした。食感が工夫されていてとても美味しかったです。
牛フィレ肉のタルタル。黒オリーブのゼリーとパウダーが使われています。小さなクルトンがとても良いアクセントになっていました。
グレープフルーツのシャーベット(果肉入り)と白い冬のベルーテ。シンプルで美味しい一品。
フォアグラのムース。下にはイタリアの薄いパン、パーネカラザウが、上にはチョコレートとチェリーが乗っています。
メインコースはお魚料理、肉料理、野菜料理から一品選ぶことが出来ます。
本日のお魚料理は鯛。お魚自体の味や鮮度は全く評価出来なかったのですが、添えられていたイカの焼き加減と塩加減が絶妙で、添えられていたイラクサのソース、アーティチョークとこのお魚を一緒に頂くととても美味しい一品になってしまうから驚きです。お魚の具合があまり良くなかったためにこういう判断にしたのかも知れません。こういったランチの組み立てはさすがです。
お肉料理はブラッドオレンジで照りを付けたイベリコ豚のコンフィ。ラディッキオのピュレ、ビーツ、玉ねぎ添え。ワインと共に頂かないと豚の臭みを感じてしまう少し残念な仕上がりでしたが、酢漬けの玉ねぎが大変良いアクセントとなっていました。
デザートは2品出てきます!
まずはレモンのムース。カルダモンの香りがすばらしく、お口の中をさっぱりさせてくれる一品。
ダークチョコレート。
このランチには食後のお飲み物とプチフールも含まれています。
コメントは多少辛口になってしまいましたが、細かい作業を要するアミューズブッシュの数々+手が込んだ前菜4種類+メイン+デザート2種+プチフール+食後のお飲み物で35ポンド(約4,500円。円高ありがとうございます!)のランチは大変コストパフォーマンスが良いと思いました。極上のサービスで日常を忘れ、しばし素敵な気分にさせて頂けるのも魅力です。
本日テーブルまで案内して下さった方は日本大好き、おしゃべり大好きの方でした。日本でも春節を祝うものと勘違いしているらしく"Happy New Year"と言われてしまいましたが・・・。