2014年9月20日土曜日

The Dairy


本日は今話題で人気のレストラン、The Dairyへ。

 全く気取らない感じのレストランです。一見カフェ風なので、何も知らない人が簡単にコーヒーでも飲みながらサンドイッチ、といったようなつもりで何人も入って来ては帰って行く姿が見られました。店員さんもその度説明をするので大変そう・・・。

まずはおつまみ。薄い大根のシートに包んだマッシュポテト。酸味が効いていて胃が活性化してきます!

使っている食器やカトラリーは不揃いで、どう見ても中古品。最近はこういう演出が粋のようです・・・。



小さなポーションで出てくるので、一人3~4品頼んでくださいね、とのことでした。まず、手作りサワードーのパン。とても冷たく冷やされた石の上には、骨髄と合わせてあわ立てたバター。パンは麻袋に入っており、中には保温剤も入っていました。このパンは外はカリッカリ、中はしっと~~~りでモチモチの大変美味しいパンでした。バターのコクがさらに美味しさを引き立ててくれます。
まずは「スナック」と書いているところから選んだガリシアのたこ、ココ豆とチョリソ。スープ仕立てです。チョリソの辛さと酸味がポイント。
こちらもスナックより。Sariette de Banonと言うフランスのヤギのチーズ。軽く酢でまりねされたズッキーニやバジルが添えられており、上には屋上から取れたはちみつがかけられています。
こちらもスナックから。いちじくとくるみのパンの上にブリーを乗せてトーストしたものに白トリュフがた~~~ぷり。香り豊かで美味しい一品。
こちらは「ガーデン」から。杏茸、玉ねぎ、軽く酢漬けされたエルサレムアーティチョークと、わらでスモークされたカード。森を感じる一品ですが、もう少し茸の香りが欲しかった・・・。

「海」よりモンクフィッシュ。お魚は3切れしか入っていなかったのですが、サッセックス産の甘いとうもろこしととても良く合っていました。上にかかったサワーミルクの酸味が全体をうまくまとめています。
「ランド」より鶏肉と鶏皮を層にして焼いたもの。キムチとケールが添えられています。小さなお皿ですが、鶏皮が沢山入っているのでかなりお腹をいっぱいにしてくれます。こちらも酸味がアクセント。


デザートは塩キャラメルとチョコレート。大麦のアイスクリーム添え。甘すぎず美味しいデザートでした。カプチーノはガラスのコップで出てきました。とてもクリーミーで美味しいカプチーノでした。



限られた品数ではありましたが、数々の有名レストランで修行を積んだこちらのシェフ、ロビン・ジルさんは、素材とそれに合う酸を追求する料理スタイルなのではないかと感じました。一品一品のお皿は、無造作に置かれているようで、色々考えられており、色もとても美しいものでした。銘々皿のレトロさとはうらはらに、料理が盛られてくるお皿はすべておしゃれなものばかりで、そのギャップも面白かったです。
新鮮な食材を使ってそれに一番合う調理方法を考えぬいた「思考」の料理の数々。満喫しました!

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