2011年6月30日木曜日

Heroes Japan 2011

お世話になった方からパックン作詩・秦万里子作曲制作のビデオ、Heroes Japan 2011(you tubeへのリンクです)を紹介して頂きました。 震災に際し、海外の方から頂いた多くの支援に感謝するために制作されたのだそうです。映像に使われた写真は各国大使館等から入手したそうです。歌詞も曲も映像も感動的です。

2011年6月22日水曜日

North Bank (ロンドンレストラン)

今日はロンドン金融街にあるレストランNorth Bankで素敵なランチをしてきました。川沿いにあって晴れた日にはテラスでお食事も出来るようです。ビジネスランチにも使われているらしく、お値段はかなり強気。でもお味はなかなかのものでした。








左の前菜は海老とメロンのサラダ。スィートバジルと醤油でアジアンテーストの一品。右の前菜は英国産アスパラガスを使ったサラダ。バルサミコの甘めのドレッシングと旬のアスパラガスの素敵な調和を楽しめました。










メインは鯛の蒸し焼きレモンソースと8時間煮込んだ牛肉です。どちらも本日のお勧めメニューから。











デザートにはホワイトチョコレートとキャラメルのムースを選びました。こちらは滑らかな舌触りの素敵な一品。日本人には若干甘めでしたが、幸せな気分になります。ランチなのにポーランドの夕食2回分のお値段!さすがは物価の高いロンドン!!ロンドンはお金を出しても美味しいものを食べることが出来ない都市というイメージが強かったのですが最近ではお金さえ出せば美味しいものも食べられるようになりました。


過激な広告

ロンドンの地下鉄マンションハウス駅。一瞬我が目を疑いました。「China is a Threat to the West :中国は西側の脅威」という大きな文字が・・・。エコノミスト紙が新たな読者を獲得するための広告だったのですが、これにはびっくり。ここには3つの脅威とエコノミストのコメントが書かれていました。

・中国は国防に1000億ドルをつぎ込んでおりこれは10年前の3倍、英国の国防予算の2倍に相当する。
・中国はチベットや新疆ウイグル自治区の少数民族を弾圧し、民主活動家でありノーベル平和賞受賞者である劉暁波(Liu Xiaobo)を起訴している。
・中国が原材料を求めるあまり、地球は枯渇し、開発途上国の汚職政権がはびこっている。
あなたはどう考えますか?


もちろんこれに対比させる形で「China is a Friend to the West:中国は西側の友人である」という広告もありました。こちらには

・中国では世界の5分の1の製品が生産されており、西側の消費者に製品を供給し、西側の借り手に出資している。
・中国はこれまでどの国も成し遂げたことのない平和的な成長を成し遂げると強調している。
・中国はグリーンテクノロジー(環境保全技術)に対する世界最大の投資国家である。
あなたはどう考えますか?

エコノミストの地下鉄広告は前から面白いと思って結構注目していましたが、ここまでするとは!

2011年6月21日火曜日

ポーランド旅行:お食事編

クラクフの街中で大人気だったのはオブヴァジャネックと言われるベーグルの原型とも言われているパン。街の至る所に小さなお店が出ていて地元の人がいつも並んでいます。このパン、外は香ばしく、中はもっちもちで噛めば噛むほど美味しさが伝わってきます。ポーランドの王様が17世紀にオーストリアをトルコから守ったお礼にオーストリアのユダヤ人のパン職人がポーランドの王様に献上したのがその起源とか。ベーグルとは少し形が異なりますが、焼きあげる前に茹でるのはベーグルと一緒。1個50円ほどです。地元の人にも大人気。何もつけなくても十分美味しく、これだけでお腹いっぱいになります。

オブヴァジャネック











そして地元の人にも観光客にも大人気なのはポーランド風ピザ、ザピエカンカ。フランスパンのようなパンにきのこのソテーとチーズをたっぷりのせて香ばしく焼きあげます。注文してから作ってくれるところが多いので出来たて熱々のものが頂けます。ボリュームたっぷりで200円程度。ケバブ屋さんのスタンドなどで食べることが出来ます。
ザピエカンカ

ワルシャワでのおやつは老舗のカフェBlikleにて。


じゃがいものパンケーキ










このカフェの名物はポーランド風ジャム入り揚げドーナツ、ポンチキ。ここのポンチキは中にバラのジャムが入っています。1個210円。ほのかなバラの香りが優雅な気分に。本物のポンチキはラードを使って揚げなくてはならないとか。











こちらはスーパーで買ったポンチキ。1個45円。



ワルシャワ初日はPod Gigantamiへ。ミシュランお勧めのレストランです。重厚感あふれる内装。個室ではポーランド人のパーティが開かれていました。










前菜に頂いたのはタルタルステーキと白アスパラガスポーランド風。タルタルステーキはスパイスが効いていてとても美味しかったです。タルタルステーキは意外にもポーランドでは一般的な前菜のようです。白アスパラガスはこれぞ旬の味でした。バターたっぷりのパン粉のソースやパルメザンとの相性も抜群。











メインは鱈と鴨のクラクフスタイル。両方ともウエイターさんのお勧めです。










クラクフでは伝統的なポーランド料理のレストラン、U Babci Malinyへ。


こちらはポーランド風の餃子、ピエロギ。



ポーランド風ポークカツレツとミックスサラダです。










最終日はこれまたミシュランお勧めのレストランPod baranem


前菜はにしんのポーランド風と発酵したライ麦を使ったスープ、ジューレック。












メインはポークのソテーとポーランド風ロールキャベツのコヴォンブキ。きのこたっぷりのソースです。










今回の旅はどこに行っても美味しいものが頂けて大満足でした。そんな素敵な食文化を持つポーランドのお勧めお土産はヴェデルのチョコレート、バラジャムと岩塩です。

2011年6月20日月曜日

世界難民の日

本日は世界難民の日。今年は日本が難民条約に加盟して30周年の記念の年。東京タワーも国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のシンボルカラーである青色に点灯されました。この点灯は日本がこれまで支援してきた世界の難民が今次の震災で困難に向っている人を励ます意味も込められているとか。節電にも配慮して省エネモードで点灯されたそうです。

ポーランド旅行:ヴィエリチカ

クラクフの南東約15キロにある小さな町には岩塩採掘場があり、ここは世界遺産にも指定されています。2時間のガイド付きツアーは若干長いような気もしましたが、塩の結晶で出来た彫刻などは一見の価値ありです。


 シャンデリアも塩の結晶で出来ています。地下300メートルにある礼拝堂は何百ものすばらしい彫刻が施されていました。写真では伝えられないスケールです。

ポーランド旅行:アウシュヴィッツ

ポーランド旅行最終日は、二度と繰り返してはいけない歴史的負の世界遺産、オシフィエンチム(アウシュヴィッツ)とブジェジンカ(ビルケナウ:第2アウシュヴィッツ)へ。ガイドの方の説明を聞きながら広い敷地を歩いて見学します。
"Arbeit macht Frei (働けば自由になる)"

第2次世界大戦中アーリア人至上主義を掲げるナチス・ドイツによりユダヤ人、政治犯、同性愛者、身体障害者や精神障害者など、ここで犠牲になった人は28もの国籍だったと言われています。ナチス・ドイツ占領下の各地から強制連行されてきた人々は、ここで働ける者とそうでない者に選別され、女性・子どもなどはシャワーを浴びると言って即座にガス室に送られたそうです。登録もされず即時に殺された人々もおり、ここでの犠牲者の数は現在でも把握されておらず、150万人とも400万人とも言われています。高圧電流が流れていた鉄条網で自らの命を絶つことを選んだ人も少なくなかったようです。

博物館には強制連行された人々が当時身に付けていたかばん、メガネ、衣服、靴など身の回りの物が展示されていました。直視出来なかったのは女性の毛髪の山・・・。女性は強制収容所に到着するとすぐに髪を切られ、これらの髪はマットレスなどの織物などに使われたそうです。これら一つ一つのものが象徴する人々の命がここで奪われたと思うと言葉を失います。
飢えや伝染病と戦いながらの当時の強制労働や飢餓牢、立ち牢など、この収容所のシステムは想像を絶するものでした。ガス室では一度に32分で800人もの人が殺されていたと言われています。
靴の山

収容所内

ガス室:ここで何万もの人の命が奪われました・・・
 ヨーロッパの中心に位置すること、列車の便が良かったこと、広大な土地があり、近くに炭鉱などがあったことからこの地が選ばれたと言われています。

ビルケナウでは、粗末な作りのバラックに当時の衛生施設とベッドが残されていました。トイレも拷問の一種で、1日2回、しかも1回30秒~40秒だったそうです。













桁はずれな数の命や苦しみと向き合う重い半日でしたが、これらを直視し、この史実を忘れないように、そしてこの過ちを二度と繰り返さないように未来に伝えていくことが、今生きている私たちの使命だと改めて感じました。犠牲者の皆さまのご冥福を心より祈ります。

この石碑の裏に犠牲者の灰が埋められました

ビルケナウの施設内まで延びた列車の終着点

2011年6月19日日曜日

ポーランド旅行:クラクフ編

翌日は列車に乗ってかつての王国の首都であったクラクフへ。途中の車窓にはなだらかな丘が広がっていました。色々な作物がパッチワークのように植えられるのんびりとした美しい景色を楽んでいると3時間の道のりもあっという間。
ワルシャワ駅で見つけた面白いオブジェ

 駅からクラクフの旧市街までは歩いてすぐです。ここクラクフの見どころはこの旧市街に集中しています。
バルバカン:旧市街を守っていた砦

フロリアンスカの門
聖マリア教会
中央市場広場にある織物会館
旧市庁舎と織物会館










旧市街をヴィスワ川に向って歩いて行くと少し小高い丘の上に歴代王の居城であったヴァヴェル城が見えてきます。王宮の中は残念ながら観ることは出来ませんでしたが、外観だけでも十分中世の気分に浸ることができました。