このレストラン、地元でも有名なようで、地図を持って付近をウロウロしていたら、親切な地元のおばさまが「もしかしてオステリア・フランチェスカーナをお探し?」と声をかけてくれました。本当にびっくり!よくある質問なのだそうです。
電車の都合で一番の予約だったのですが、到着したらすでに2~3組先客が入っていました。
中に案内されると、何と、ゴミ袋があるではないですか!予約が早かったので処理を忘れてしまったのかと思ってびっくりしましたが、実はこれ、オブジェです。
テーブルのお花は野に咲く花という感じの素朴なもの。
本日は、一番人気というクラッシックコースに。
美しい輝きを持ったオリーブオイルがたっぷり注がれ、サワードーのパンが出てきました。
アウラと教えてくれましたが、小さな川魚のフライ。サックサクの食感。上にはワインビネガーのアイスクリームが乗ってます。温かいフライと冷たいアイスクリームの相性も素敵。
Tempura of aula with carpione ice-cream |
そうこうしているうちに先程のサワードーは退出。続いて、別のパンが出てきました。クロワッサンとモチモチパン。そしてグリッシーニ。
お魚料理の前菜。低温調理された地中海の鱈。下にはトマトとケイパー、アンチョビのピュレ状のもの、上にはタイムで香りをつけられたパン粉が乗っています。ソースはトマトとオリーブのソース。トマトの香りのするドレッシングのようなソースがさっぱりしていてとても美味しかったです。
Baccala Mare Nostrum |
続いてポー川で採れたうなぎ。うなぎはSABAというぶどうジュースを半分まで煮詰めたものに漬けこまれています。ぶどうジュースを煮詰めるのはバルサミコ酢の製造過程でもあります。右側はポレンタ、左側は青リンゴのソースです。使っている調味料は異なりますが、味はうなぎのかば焼きです(笑)。
A journey to Modena: Adriatic eel, polenta,Campanine apple jelly and saba |
Think Green |
次は一番感動した一品。熟成期間の異なるパルメザンチーズを異なった食感で頂くという、アイディアと技術が凝縮された、丁寧な仕事を感じる一品。熟成期間は24か月、30カ月、36カ月、40カ月、50カ月。冷やしたものあり、温かな豆腐風のものあり、フォームあり、ソースあり、パリパリチップスありで、楽しい一皿でした。
Five ages of Parmigiano Reggiano in different textures and temperatures |
次は豚の皮、カリカリパンチェッタ、パルメザンチーズ、クリーム、ローズマリーのフォームが層になった小さな一品。味自体は田舎の煮込み料理。それもそのはず、シェフのマッシモ・ボットゥラ氏は、新しくてレトロなものを求めています。この味はおばあちゃんの手料理の味だそう。
A compression of pasta and beans |
Guinea fowl not roasted |
この一品には最後に食べて下さいとして、小さなアイスクリームが出てきます。カリカリにしたホロホロ鳥の皮にホワイトチョコレート、ローズマリーとにんにくを合わせたもの、チョコレートフォアグラが乗っています。何とも不思議な組み合わせと味なのですが、調和しているところがすばらしい。
Foie gras crunch with Traditional Balsamic Vineger from Modena |
デザートは、記念日仕様のものでした!
食後のプティフールもかわいらしいものが色々。
お腹いっぱいです!!
すばらしいサービスと美味しいお食事、堪能致しました。地元の人にも愛されている感じでした。
帰りがけにお店のバルサミコ酢を頂きました。フランチェスカーナを思い出しながら家で使いたいと思います。