2015年7月18日土曜日

Sola (パリ レストラン)


 友人とその妹たちがパリに遊びに来たのでパリで合流。北駅からすぐに向かったレストランは、日本人シェフ吉武広樹氏が活躍するレストラン、Solaにて。

天井の梁が印象的なレストラン、地下は掘りごたつ風のジャパニーズスタイルということですが、自然光が欲しいので、1階の窓際の席をリクエスト。ちゃんと用意して下さっていました!
ワインセラーには沢山の日本酒と日本のウィスキー。日本人シェフは日本の食文化の発信にも大いに貢献しているんですね~。
自然を生かしたインテリア。でこぼこのテーブルは、田舎に遊びに来たようなとても親しみやすい雰囲気を醸し出してくれます。
ランチは、ランチコースかテースティングメニューの2種類。いずれもおまかせです。本日はランチコースを頂きました。

アミューズは白豆のムース。チキンのゼリーが入っているとか。底にはチャイブをはじめとした沢山のフレッシュハーブが隠れていました。
 最初の前菜はひらめのカルパッチョグレープフルーツのソース。カルパッチョと言っても少し厚みのあるもので、薄造りとおさしみの中間のようなものでした。フェンネルのスライスしたものが乗っています。最後に凍らしたクリームチーズの削ったものがふわっとかけられていました。
 ここでパンが登場。ブラウンのサワーブレッド。トーストされた温かいものが出てきました。昔よく作った折り紙の箱に入っており、日本を意識した演出を感じます。


2品目の前菜はトマトのサラダ。湯むきをした色の鮮やかな3種類のトマト(パイナップルトマト(黄色のトマト)、ブラックトマト、赤いトマト)の上にクリームチーズ、ブラータチーズ(イタリアのフレッシュチーズ)、グリーントマトのシャーベット、ラディッシュ、玉ねぎ、2種類のビーツが乗っています。お野菜の甘みを存分に楽しむことができる一品。

最初のお魚料理はまぐろ。この一品が出てきた瞬間、パサパサしたまぐろが思い浮かんでしまいましたが、その心配は全く無用。上に飾られている美しいズッキーニのスライスを動かすと、見事な状態であるということが確認できました。まぐろのあぶりといった感じでしょうか。炭火焼の香ばしさが、素晴らしいスパイスになっています。ソースは少し甘めの和風のものですが、なぜかフレンチになってしまっているから不思議です。ディルとクリームチーズの影響でしょうか。


次も緑が鮮やかな一品。メルランというキス科のお魚。グリーンピース、キャベツ、ブロッコリーなど季節のお野菜がたっぷり入っています。ソースはかんきつのクリームソース。グレープフルーツのジャムのようなものが添えられています。

お肉料理はイベリコ豚。ブラータチーズ、ポテト、ディル、パセリのソース。玉ねぎのピクルス添え。
 デザートはピーチとラズベリー、アールグレーのアイスクリーム。上にはアールグレーのチュイールが乗っていました。


最後のプチフールはチョコレートとフワフワのミルク(黄粉がまぶされていました)。


プレゼンテーション、味、サービス、どれをとっても素晴らしく、大満足のランチでした!どの品もお野菜が楽しめるように工夫がされています。魚料理が2品あったという構成も素晴らしかったです。日本人の繊細なフレンチという感じでした。

残念だったのは3点。お水しか注文しなかったのですが、それを良しとしないことが店員さんの顔と態度に出てしまったこと。Keiの時も少し嫌な思いをしましたが、日本人シェフのレストランでは、お客さんからドリンクの注文を取るノルマでもあるのでしょうか?と思ってしまうほど。最初の最初の印象なので、少し残念。2点目は「食べられないものはありますか?」と聞かれたので、友人が生の玉ねぎが苦手であることを伝えたのですが、普通に生の玉ねぎが出てきたこと。わざわざ聞いた意味がないような・・・。最後は食材の重複があまりにも多いこと。今回のランチではクリームチーズ、ブラータチーズ、グレープフルーツが重複・・・。もちろん副食材なので、全く問題ないのですが、説明の際に2度以上同じ食材の名前が出てくると、「あれ?」と思ってしまう心理があるのです・・・。味付けは全く異なるので、説明時にあえて省く方が心理的に良い効果が期待できるかも知れません。
いずれにせよ、大変すばらしい時間を過ごすことができました。食文化を通じた日仏友好にもますます寄与して頂きたいです。ご馳走様でした!!

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