2010年12月24日金曜日

チュニジア旅行(2日目)

チュニジア観光初日。チュニスとカルタゴを回る今日のスケジュールは見どころが本当に沢山。感激の嵐です。

カルタゴはフェニキア語のカルト・ハダシュト(新しい町)が起源だそうです。

まずは、トフェ(タニト神の聖域)へ。カルタゴにはローマ時代の遺跡が多く残っていますが、トフェは数少ない古代カルタゴ時代の遺跡です。ここトフェはタニト神(写真中央:天と豊穣の女神。カルタゴの守護神。ローマ時代はユーノー・カエレティスとその名を変え、信仰は強く残ったそうです。)などが祀られていた場所で、多くの炭化した幼児の骨が入った骨壷が出土しており、当時子どもが生け贄にされていたのではないかと言われています(写真右:子どもの首をはねるのに使われたと言われている遺跡)。「トフェ」は、幼児を火に投じる儀式が行われていたエルサレム近くの谷の名(聖書)で、1920年以降、ここカルタゴの聖域を呼ぶのに用いられているということです。

次に訪れたのは2世紀に五賢帝の一人、アントニヌス・ピウスによって建設されたアントニヌスの共同浴場。当時建物は2階建てで、更衣室、温浴風呂、水風呂、サウナ、プール、噴水、談話室、トイレなど100を超える部屋が2階部分に左右対称に配置されていたとか!!今日の健康ランドですね。すごい!浴場はローマ人の憩いの場であると共に様々な協議が行われる場でもあったそうです。

















小高いピュルサの丘からはカルタゴの町が一望できます。ここはポエニ時代、ローマ時代ともにカルタゴの中心地でした。当時、数階建ての住宅がこの付近に集まっていたようで、カルタゴ時代の住居跡とローマ時代のフォーラム等を見ることが出来ます。

ローマ時代に作られたラ・マルガ貯水場。

次に訪れたのはチュニジアで一番美しい街と言われいるシディ・ブ・サイド。飛行機でたまたま隣に座ったチュニジア人ビジネスマンもここには是非行った方が良いと勧めてくれた街です。地中海を臨む景色とチュニジアンブルーと白の街並みがそれはそれはすばらしい街でした。




観光客が多く訪れるためかわいいお土産屋さんもたくさん並んでいます。














ドアには様々な幾何学模様が施されていて一つ一つユニークです。






























そしてここでは愛地球博にも出店していた、とても陽気なドーナツ屋さんに出会いました!チュニジアでバンベローニと言われているこのドーナツ、外はサクサク中はモッチモチでとても美味しかったです。是非エストニアにも出店して頂きたい。













チュニジア一美しい街を後に数多くのモザイク画が展示されているバルドー美術館へ。

まるで絵画のように繊細なモザイク画が、これでもかと展示されています。モザイク画はチュニジア各地から集められたもので、多くは舗床モザイクと呼ばれるローマ時代の公共建設(大浴場)や私邸の床面を飾っていたということです。その細かさは近くから良く見てやっとモザイクだと気付かされるほど。上の写真は中でも最も有名な「オデッセイアとセイレーン」で、ドゥッガ遺跡から 持って来たものです。
あとで分かったことですが、ここバルドー博物館はモザイクを勉強する人のあこがれの場所なのだそうです。美しいモザイクの数々をこんなに一度に見たのは本当に初めての経験でした。









最後に旧市街メディナ(これも世界遺産!)の中を歩いて、盛りだくさんのツアーを終えました。










2日目の夜はガイドさんお勧めのシーフードレストラン、ロリエントへ行きました。


魚のスープ、ショルパ。ハリッサとトマト仕立てのスープです。


ロリエントサラダとチュニジア風春巻き(ドワ・ドゥ・ファトマ)。色々な食材が使われていてとてもヘルシー。

メインに海老のチュニジア風煮込みを頼んだつもりが、出てきたものは普通のグリル・・・。でも美味しかったです!

ホテルに戻ったらクリスマスケーキが届いていました。メリークリスマス!!

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