憧れのル・ガブロッシュです。 ル・ガブロッシュは、最近まで改装工事を行っており、先日ソフトオープンしたばかり。キッチン等を大改装。それにかかった費用はなんと70万ポンド(約1億円!!)。
テーブルではオリジナルの絵皿が迎えてくれました。
メニューを選んでいる間に出てきたのは、キャベツなどのお野菜の入ったタルトとヤギのチーズの入ったサモサのようなもの。
本日はテースティングコースに決定。周りもほとんどの方がテースティングコースでした。こちらはテースティングコースに合わせたワインのコースを選ぶことができますが、あまり飲めない私たちはテースティングコースに合う赤ワインと白ワインを1杯ずつソムリエさんに選んで頂きました。
パンはごく普通。
ガヴロッシュは「すばしっこい子ども」、という意味だそうで、あちらこちらにオリジナルの子どもをモチーフにしたものがありました。
最初のコースは名物のチーズスフレ。ふわっふわ。濃厚なクリームととろけたスイスチーズが奏でるハーモニー。お隣のカップルも大絶賛でした。ワインとのマリアージュのコースを頼むとChampagne G.H Martel-"Cuvée Victoire" 2007 Brut が楽しめるそう。
Cheese Souffle Cooked on Double Cream |
続いてはフォアグラのテリーヌ。マデイラのゼリーとバターたっぷりのブリオッシュにマッシュルームをはさんだトースト添え。臭みのないフォアグラに甘みのあるマデイラゼリーがベストマッチ。時々舌を驚かせる塩のフレークもすばらしいアクセント。ワインはVouvray "Demi-Sec" 2009 Domaine du Clos Naudin-Vallée de la Loire。
Spice Crusted Foie Gras Terrine, Madeira Jelly and Mashroom Toast |
Snow Crab in a Light Hollandaise Sauce Flavoured with Parsley and Basque Chilli |
ここにも「ガヴロッシュ」が!
続いてはスズキ。アラビアのスパイス風味だそう。添えられた赤米のプチプチがすばらしいマリアージュ。ワインはLe Soula Blanc 2008 Vinde Pays des Côtes Catalanes- Roussillon。
Stone Bass and Pastilla, Scented with Arabian Spices, Fennel, Red Rice and Meat Jus |
続いてはブタの頬肉の蒸し煮。スモークされているそう。ホロホロのやわらかいお肉でした。添えられているのは三枚肉の入ったパリパリラビオリ。甘い赤キャベツのソースが引き立たせてくれます。ワインはChâteau Cabezac "Belveze"- Grande Cuvée 2007 Minervous-Languedoc。
Braised and Smoked Pork Cheek, Crispy Belly Ravioli, Red Cabbage Condiment |
ここまでは量が少なく(2口サイズ)、びっくりしましたが、最後に大きなお皿がやって来ました。ボリュームたっぷりのラム。やわらかいラム肉にタイムの香りのすばらしいソースが添えられます。にんにくが少しきつい気もしましたが、素材の良さを感じる一品。ワインはChâteau Cabezac "Belveze"- rande Cuvée 2007 Minervois -Languedoc。
Roast Pyrenean lamb with Garlic and Parsley Thyme Scented Jus |
このコースには最後にチーズもついてきます。一緒に頂くのは乾燥させたドライフルーツ入りのパン、セロリとかりん、そしてオリジナルのチャツネです。
チーズはこんなに沢山の種類が!!どれも食べてみたい!!チーズに合わせるワインはEsprit de Cevalier 2007 Pessac-Léognan- Bordeaux。
デザートは梨のタルト・タタンでした。甘さは控えめ。残念ながら少し焼き過ぎ。バニラアイスはとてもクリーミーでリッチなバニラの香りが漂います。ワインはVin De Constance 2007 Klein Constantia -South Africa。
Pear Tart Tatin with Vanilla Ice Cream |
最後のプティフール。もうお腹がいっぱいになってしまったので、お持ち帰りにして頂きました。
本日はミシェル・ジュニアもご出勤で、お客様のところに何度も顔を出していました。私たちももちろんにっこりミシェル・ジュニアとお話させて頂きました。テレビの出演などでとても忙しいはずなのに、自分のお店にちゃんと顔を出すところもすばらしいです。ガヴロッシュはシェフもスーシェフも女性ですが、今日のお料理はどことなく男らしさを感じさせるお料理でした。今流行のモダンフレンチはアートな感じの繊細な盛り付けで、どちらかと言うとさっぱりと食べさせるものが多く、必ずと言って良いほど和の素材を使っていますが、それとは異なる、正統派のフレンチでした。それにしても使っている素材は厳選されていました。やはり料理は素材が命。
素敵な雰囲気でのゆったりした夕食を堪能させて頂きました。
最後に最近のFT紙に載っていたミシェル・ルー・ジュニアを。まだまだガヴロッシュのスピリットを忘れていない感じです。ますますファンになりました。
©Rick Pushinsky |
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