2015年4月3日金曜日

Keisuke Matsushima (フランス ニース レストラン)


ニースの夕食は街のトラムに乗ってニースの日本人シェフのレストラン、Keisuke Matsushimaへ。

中にはすでに東洋人と日本人のお客様が入っていました。





 トリュフのアイスクリームなどのおつまみ。











パンは3種類。アンチョビやオリーブなど地中海の素材が入っていてどれもそのままでも美味しくいただけるパンです。



 こちらはアミューズの現代風ニシソワーズサラダ。マッシュされたアンチョビとじゃがいものベースの上に色々な食材が美しく並べられています。ニースらしい一品。

本日はお店の方もお勧めの春のメニューを頂くことにしました。
前菜のアスパラガスのヴェルーテ。ふわふわのヴェルーテ(エスプーマ)。卵の黄身、生のアスパラガスのスライス、ベーコン、トリュフオイルが乗っていました。にんにくのにおいが勝ってしまい、アスパラガスの香りを邪魔してしまっているように感じられました。大変残念。

もう一品の前菜はブルーオマール。25ユーロ!の追加料金。下にはアーティチョークのプロヴァンス風(にんにくなどで和えられています)が添えられています。期待に胸を膨らませていた一品ですが、こちらも残念ながら感動を与えてくれる一品にはなりませんでした。オマールの甘みそのものも火入れも今一つ。アーティチョークは春を感じる美味しさでしたが、これら素材の調和が感じられませんでした。期待しすぎたのかもしれませんが、これまでの経験では、追加料金以上の満足を得られることばかりだったので、残念ながらマイナス評価になってしまいました。

気を取り直してメインの帆立貝。ニョッキが添えられています。さわやかなレモンの香り。こちらは少し塩分がきつかったですが、大変美味しかったです!!
 もう一品のメインは子羊。10ユーロの追加料金。レモン風味の子羊のジュスのソース。添え物は小さなじゃがいもに子羊のミンチが入ったもの。プロヴァンスのチーズのクリームも添えられています。焼き加減も良くとても美味しかったです!!




デザートの前の一品。レモンのソルベとラズベリーのムース。
 デザートのミモザ。ヨーグルトのアイスクリーム、パッションフルーツのクリーム、レモンのメレンゲ。さっぱりした美味しいデザートでした。










こちらも南国を感じるさっぱりしたデザート。小さく切ったフルーツカクテルの上にココナッツのエスプーマとバジルとパイナップルのソルベ。さっぱり美味しく頂きました。

最後のプティフール。

ニースで大活躍の日本人シェフのレストランを微力ながら応援させて頂こうと予約したのですが、イースター期間中だったせいか本来の実力が発揮されていなかったのではないかと思わざるを得ない結果でした。

何よりも問題だったのはサービスのテンポの悪さ。隣のテーブルに座っていたアメリカ人のご夫婦は最後の方は本当にイライラしていて、ウェイターさんに、「もう出ないといけないので、早くデザートをサーブして!!」と、こちらにも聞こえる位大きい声で言っていました。そんなお客さんがいる横で、シェフがお知り合いのご家族と長々とおしゃべりしていたのも、ご夫婦の感情を逆立てる要因になっていたように思います。

もう一つ庶民目線からコメントさせていただくと、季節のメニューのメインコースは2品しか選択肢がないのですが、その一方は10ユーロの追加料金が出てしまうということ。追加料金なしでお食事しようと思ったら、そのお客様は帆立貝しか選ぶものがないことになってしまいます。もう一品チョイスを増やすか、追加料金を徴収しないかにした方が親切な気がします。面白かったのはイギリスであれば、追加料金が必要なのは帆立貝の方であって、子羊は通常料金だということ。さすがは海に近い地域ですね!

いずれにせよ、異国でここまでの地位を築いた松嶋シェフには敬意を表したいと思います。色々なビジネスを手広く行っているようですので、これからのご活躍を楽しみにしています。

 最後にニースの広場の面白いオブジェ。

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